伝統的な祝日：端午節

中国には端午節と呼ばれる節句がある。端午節は日本における端午の節句のもとになっているともいわれている。端午節は古代中国の政治家である屈原（くつげん）の供養祭であるとされています。

屈原は、紀元前4世紀頃に楚の国の政治家、詩人である。人々の支持を集めていたが、陰謀によって失脚し国外追放されてしまう。最期には汨羅（べきら）という川に身投げしたという、悲劇の人物だった。この入水自殺をした日が旧暦の5月5日であったと伝えられている。

古くは戦国時代に楚国の政治家として名をはせた「屈原」の供養祭として始まった端午節の風習には、ちまき食やドラゴンボートレースなどがある。また、中国では菖蒲を門にかけて邪気を払う厄除けの文化があり、現在もそれらの風習は行われている。

屈原の死後も彼の厚い人望や文才を高く評価する声は止まず、5月5日の端午節は屈原の命日として供養祭を行う日として認知されるようになった。 

编辑：杜凤蕾