歌舞『書聖の王羲之は鵞鳥が好きである』
歌舞『書聖の王羲之は鵞鳥が好きである』
王羲之は子供頃から鵞鳥が大好きであった。ある日に、一軒の家の前を通ると、鵞鳥の鳴き声が聞こえてきたので、譲って欲しいと頼んだところ、一人のお婆さんが出て来てこれを断った。翌日、鳴き声だけでも聞かせてもらおうと、友人の一人を伴って、そのお婆さんの家に赴いた。王羲之がすぐ来ることを知り、お婆さんはすぐ鵞鳥を焼いて王羲之をもてなしたがった。羲之は大変がっかりし、一日中溜め息をついていた。
それから数日後、王羲之は外出して遊んでいたところに、たくさんの美しい鵞鳥を見つけた。聞いたら、これらの鵞鳥は山の向こうの道士によって、飼われた。道士に「一羽でもいいから譲って欲しい」と頼んだところ、道士はこの人が王羲之と知って、「『黄庭経』を書いて下さるなら、これらの鵞鳥を何羽でもあなたに差し上げます」と言った。彼は鵞鳥欲しさに張りきって『黄庭経』を書きあげた。道士は王羲之に鵞鳥をあげた。王羲之は楽しくなって、ずっと可愛がった。
责任编辑:徐珍