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秋の深まりを迎えた山東省沂蒙地方では、広大な農地に黄金色の稲穂が重力に負けて垂れ下がり、一帯に連なるトウモロコシが太陽の光を浴びて鮮やかな黄色に染まっている。田んぼの中では、大型収穫機が泥濘った土壌を切り開きながら前進し、収穫した穀物を積載したトラックが往来し、忙しい収穫の風景が広がっている。
今年の秋は、沂蒙地方を中心に多雨な天候が続き、土壌の含水量が高まることで農地が深く泥濘るなど、収穫作業に課題が生じた。こうした状況を受け、地方の農業部門や農家は速やかに対策を講じ、「一刻も早く収穫し、一粒も無駄にしない」を目標に抢収作業を組織。スマート農機が活躍する一方で、機械が入りにくい狭隘な地帯や泥濘りが激しい区域では、農家たちが手作業で刈り取りや選別を行うなど、機械と人の協力体制を構築し、収穫効率を最大化させている。
泥の香りが混ざった満ち足りた粒の穀物が、収穫機の轟音と共に次々と運び出される。この秋、厳しい自然条件にもかかわらず、沂蒙地方は豊かな収穫量を確保し、地域の食料安全を守るとともに、秋の収穫シーズンにふさわしい「成果の答卷」を提示している。
编辑:杜凤蕾